バグパイプはひっきりなしに

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鷹木信悟選手がNEVERで革命を起こす

 

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圧倒的な強さと懸念

 

 3.13名古屋でNJCの二回戦が行われた、勝利した方が左ブロックの決勝進出者になるとみられた注目の一戦を鷹木選手が制した。

 

 試合前から匂わせていた鷹木式牛殺しこそ発動しなかったものの鷹木式GTR改が炸裂、そこにパンピングボンバーをお見舞いし最後はラストオブザドラゴンを決めてスリーカウントを奪った。

 

 一回戦のオカダ選手との試合もそうだったが相手を圧倒して勝利している印象がありその勢いの良さから鷹木選手の優勝を期待するファンはこれからも増えていきそうだ。

 

 個人的にも左ブロックから決勝に行くのは鷹木選手だと考えているがなにせ相手が悪い。準々決勝はKENTA選手との試合で準決勝にはEVIL選手が上がってくるだろう。

 

 ブリーフケースという特殊な王座(仮)を六回防衛したKENTA選手も手ごわいしEVIL選手は昨年度のNJC優勝者でベルトも獲得した。

 

 初戦からクライマックスだったにもかかわらずその先も「安牌」と言える相手が一人もいないというのは不運としか言いようがない。

 

 3.13のバックステージコメントでも

 

去年1回戦負けだったが……『G1(CLIMAX)』以上になんだ、しんどいな(苦笑)。1回戦、2回戦、ダメージが半端ねえ

出典:https://www.njpw.co.jp/card_result/287248

 

 といったコメントを本人がしているようにダメージの蓄積が他の選手とは段違いだろう。

 

 疲労がたたってどこかでつまずいてしまうのではないかというのが筆者の現時点での予想。

 

 もし鷹木選手が優勝を逃してIWGP世界ヘビー級ベルトへ挑戦できなかった場合はNEVERへ再挑戦してほしいという願望がある。

 

 理由は明白

 

 鷹木選手は追いかける立場のほうが輝くと考えるからである。

 

 最高位のベルトを追う現在の形はもちろん理想的、しかしIWGP世界ヘビー級チャンピオンになってしまうといろいろな制限がある。

 

 チャンピオンにふさわしい選手か、どっしりと構えているかと周りからの監視の目が増えてしまう。

 

 トップオブトップに立つというのは名誉でありながらも自由な立ち回りを奪ってしまう。

 

 どんな選手にも噛みついていけるマインドを持つ鷹木信悟選手から自由を取り上げてしまうのは非常にもったいないと感じてしまう。

 

 NEVERチャンピオンになったら追いかける立場ではないという見方もできるがNEVERは現状2番手のベルトだ、言い換えると大いに可能性を秘めている。

 

 では可能性とは具体的に何か、現在の団体内ナンバーワンベルトであるIWGP世界ヘビー級越えである。

 

 鷹木選手には

 

  • 確固たる熱い世界観
  • 相手の技をコピーできる高い技術と柔軟さ
  • 頭一つ抜けたマイクパフォーマンス

 

 が備わっている。

 

 一人で世界観を構築しながらどんな相手でも受け入れ最終的には勝利するという点はどこかインターコンチを成長させた際の中邑真輔選手に近いものを感じる。

 

 そういったことが邪道なトップへの道のりに期待する一因かもしれない。

 

IWGP世界ヘビーのライバルになってほしい 

 もう一つ鷹木選手にNEVERベルトを輝かせてほしい理由がある。

 

 IWGP世界ヘビー級ベルトがこれからの新日本という団体を象徴するベルトに成長するためにも切磋琢磨してほしいのだ。

 

 周囲からの追い上げがあってこそ成長は速まるもの、生まれたての新王座に刺激を与えるには身内にいるライバルの存在は必須だ。

 

 現状のNEVERではライバルの役目はできないだろう、まだ二番手という印象が強すぎるし、コロナ禍とはいえ海外の選手や他団体のレスラーがNEVERベルトを欲する動きは今のところない。

 

 もっと鷹木選手の色を付け、激戦を繰り広げればNEVERが対抗馬になる可能性は大いにあるだろう。

 

 純粋な闘いを見せるNEVERベルトに対して最高王座IWGP世界ヘビーは新たな答えを出していかなくてはならない。

 

 どちらが上に行こうと面白い構図になるため、NEVERをないがしろにしてほしくないというのが僕の考えだ。