EVILの「しゃべりすぎなんだよ」ジェイ宛て説
突然だけど僕はフォークボールが変化球の中で一番好きだ。
まっすぐか?と思うような速さで飛んできて急にストンと落ちる。
予想から大きく外れたところへ狙いを定めて空を切るバット。
まんまとハマった相手を見て、してやったりと思えるからフォークボールが好きだ。
今日のイービル選手にはさながらフォークボールのようにポイントをずらして相手を翻弄してやるという心意気が見られた。
バッター矢野選手
この試合の結末が予想できた人はごく少数だろう。
リング下へ転がされたEVIL選手、カウントが二桁になっても一向に姿を現さない。
このまま矢野選手の勝利かと思われた矢先、後楽園の照明がおとされ試合に関わる全員が大混乱。
試合の行方を知っていたのはEVIL選手とセコンドにつくディック東郷選手の二人のみ。
再び照明がついた時、矢野選手の背後にはキングオブダークネスが待ち構えていた。
突如現れたEVIL選手の必殺技をうけた矢野選手はあっけなく敗北した。
どれだけ相手の試合パターンを学習しようとこれは予想できない、新日本マットであまり見ることのないタイプの奇策がハマった形での試合決着。
戦っている矢野選手はもちろんのこと僕もこの方法で来るとは予測できなかった。
品がないことを言うと金的合戦にでもなるか、KOPWをかけてチェーズ選手と試合をした日に見せた「怖い矢野」が出るものと思っていたところ。
本来は試合に関係ないものを有効に使う矢野選手のお株を奪うような勝ち方をみてヒールであるEVIL選手に僕は思わず拍手を送ってしまった。
しゃべりすぎたのはもしかしてジェイ選手?
鷹木選手がメイン勝利後「ちょっと」と題してマイクアピールを敢行すると乱入してきたEVIL選手。
ヒートアップする鷹木選手の死角からディック東郷選手が現れローブロー。
マジックキラーを浴びせられぐったりとした鷹木選手に向かって
「しゃべりすぎなんだよコノヤロー」
とEVIL選手は吐き捨てた。
額面どうり受け取れば鷹木選手のマイクや試合中の発声に対しての発言だ。
僕も最初はまっすぐ受け取っていたが、そういえばもう一人しゃべりすぎている状態の人がいたなと思いだす。
ジェイホワイト選手だ。
試合後のマイクやバックステージコメント、彼の使用言語が英語で聞き取れないため体感時間が長いというのもある。
しかし客観的に見ても彼の発する言葉の量は「しゃべりすぎ」と言っても過言ではないのではないか。
それでいてBC加入直後のEVIL選手とジェイ選手の間にあった溝が最近こそ見られなくなったものの元々はギクシャクしていたはず。
新ベルトに対する意見もIWGPヘビーを取り戻したいジェイ選手とIWGPの名前を消し去るつもりのEVIL選手。
この二人は同じユニットに所属していながら異なる思想を持って戦っている。
気に食わない相手は鷹木だけだと思うなとジェイ選手に再度忠告したという見方も出来る発言なのではないだろうか。
二人が当たるとすれば決勝戦。
お互いのユニット内での立場、プロレスに対する考えをぶつけ合う一戦になることは間違いない。
勢いから考えて決勝カードはオスプレイ選手VS鷹木信悟選手になるのではないかというのが「まっすぐ」な僕の意見。
だけど予想を裏切る「変化球」が好きな自分としてはEVIL選手VSジェイホワイト選手の決勝も楽しみになる。
そんな3.16後楽園の感想でした。
読んでくれたあなたに少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
それではまた!