バグパイプはひっきりなしに

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おめでとうフィンレー!

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 大金星!

 

 NJC準々決勝、デビッドフィンレー選手がジェイホワイト選手を撃破!

 

 オカダ選手やタイチ選手、そして内藤選手が負けたときも「マジか!」という反応が多かったが今回はその比ではないほどの衝撃を与えたのではないでしょうか。

 

 フィンレー選手を応援する声こそ聴けど爪痕を残してくれれば十分と半ばあきらめたムードだったのは事実。

 

 かくいう僕もジェイ選手の突破を確実視していました、むしろ良くベスト8まで進んでくれたなぁというカンジでフィンレー選手を見ていた。

 

 ただ試合中セコンドについていたジュースロビンソン選手によって外道選手が排除されたところから風向きが変わっていきます。

 

 間違いなくジェイ選手は稀代の知性派ヒールレスラー、自分のペースを崩すことがめったになく常に相手より有利な立ち回りを心掛けているタイプ。

 

 しかし今日は相棒の外道選手がセコンドにはいないのだ、それがジェイ選手のリズムを狂わせた。

 

 しだいにバレットクラブリーダーとしての顔を見せなくなっていったジェイ選手はかつてのヤングライオン時代のような粗削りの姿を見せていく。

 

 普段は冷酷なジェイ選手がどこか楽しそうな表情をしながら荒々しく戦っているように見えてしょうがなかった。

 

 戦績、実績どちらを見ても圧倒的な差がジェイ選手とフィンレー選手との間にはある。

 

 それでも異国の地で「青い目のヤングライオン」と称され切磋琢磨した日々を思い出し、その同胞を本当の意味で敵と認めたからこその表情だったように思う。

 

 よくエルボーに気持ちを乗せるという表現が使われるがこの試合のエルボー合戦はまさにそういったものだった。

 

 気迫や負けたくないという気持ちがビリビリ伝わってくるような激しい打ち合い、人間の根っこの部分のぶつかり合いを制したのはフィンレー選手。

 

 しかしそこはさすがのジェイホワイト選手、あっさりやられることはなく立ち上がってくる。

 

 仕留めたいフィンレー選手はチャンスとばかりに攻めるもどこか誘うように構えているジェイ選手。

 

 必殺の体制に何度も入られるも驚異的な集中力でブレードランナーを回避してプリマノクタを打ち込むフィンレー選手。

 

 高度な読み合いでの勝負もまたフィンレー選手が相手を上回った瞬間だった。

 

 脱力したジェイ選手の首をつかんだまま自身の決め技アシッドレインへ即座に移行。

 

 この一撃が決定打となってこの大会屈指の番狂わせが達成された。

 

 決着がついた時僕は絶叫してしまいました、フィンレー選手の最近のコンディションや表情、試合の良さも知っていたうえでこの結果に驚いた。

 

 それだけ彼の「ライバル」ジェイホワイト選手は絶対的な男だという認識だった。

 

 何の介入もなく卑怯なこともせず純粋にジェイ選手を実力で上回ったフィンレー選手の雄姿が頭から離れないです。

 

 タッグ屋の印象からシングルプレイヤーとして覚醒を始めたフィンレー選手、今年の注目選手に一気に名乗りを上げました。

 

 春は別れの季節でもあると同時に出会いの季節でもあります。

 

 まさに今日のフィンレー選手は過去の苦い思い出と別れ、新たな自分に出会ったと言えるでしょう、彼の見せるこれからのストーリーに期待が膨らんでいく。

 

 今日の記事はこんなところで、この記事を見てくださってありがとうございます。

 

 読んでくれたあなたに少しでも楽しんでいただけたら幸いです。

 

 それではまた!