MIP、フィンレー
「MIP」
聞いたことのない人も多いと思われるこの単語、略さなければ
「Most Improved Player」=最も成長した選手
となります。
米NBAが選手に贈る賞の一つで、以前と比較してめざましい活躍・成長をした選手へ送られるものです。
まさに新日本プロレス内で「MIP」にふさわしい活躍を見せたのがデヴィッド・フィンレー選手ではないでしょうか。
NJCでの最成長選手であることは疑いの余地がありませんが2021年全体を対象としても「MIP」級の働きをすることがフィンレー選手には期待されます。
インパクト世界タッグ王座
現在フィンレー選手が保持しているベルトは他団体であるインパクトプロレスリングのタッグベルト。
しかも新設されたベルトの初代王者となりました。
「外敵」として戦ったことのない選手と試合を行うことで得られる経験値は莫大なものでしょうし、王座に初めて色をつけていくという経験はめったにできるものではありません。
こういった特異な経験はフィンレー選手を大きく成長させるでしょう(もちろんパートナーのジュース選手も)。
新日本内でのタッグ戦線はまさに停滞気味と言ってもいい状態になっているのでインパクトで大暴れしてたくさんの因縁を作ってほしいです。
G1に出場する
ここからは予想の部分。
NJCでの目覚ましい活躍からシングルプレイヤーとしての期待値が跳ね上がったフィンレー選手。
新日本1過酷で注目を浴びるシリーズへの初参戦も射程に捉えたのではないでしょうか。
今回のNJCで破った宿敵ジェイホワイト選手、惜しくも敗れたオスプレイ選手。
そしてずっとパートナーとして組んできた盟友ジュースロビンソン選手。
戦うべき相手が多いですし、NJCで対戦した選手以外との「化学反応」も楽しみでなりません。
なによりフィンレー選手のプリマノクタに代表される一発逆転要素の多いプロレススタイルがリーグ戦において大きな波乱を巻き起こすことが想像できます。
今回もしG1から落選するようなことが起これば一時期のタイチ選手のようにG1出場待望論が巻き起こりそう。
陽の外国人レスラー不在
現在ヘビー級のシングル戦線で活躍する外国人選手のほとんどが影を持ったレスラーというのもフィンレー選手がより際立って輝いていく理由。
ウィル・オスプレイ選手・ジェフコブ選手はエンパイア入り後は冷酷な雰囲気を崩すことはありません。
ザックセイバージュニア選手・ジェイホワイト選手・モクスリー選手については言うまでもないでしょう。
ジュース選手は?と言われそうなところですが、彼はヒロイックというよりはコミカルでポップな選手だと思います、勇者じゃなくて旅芸人とかそういったタイプの選手。
となってくるとヒーロータイプの外国人選手枠はフィンレー選手が独占していると言ってもいいでしょう。
そうなると一つの道が見えてきます。
USヘビー級挑戦
2021年内には確実にUSヘビー級の戦線へ加わっていくことになるでしょう。
それだけの実力と成長性があることはNJCを通して証明しました。
というか僕はシングルベルトを巻いて成長していくフィンレー選手が見たいんだ。
もはや予想でもなんでもなく願望(笑)。
YOSHI-HASHI選手がNEVER6人タッグベルトを巻いてからぐんとスケールアップしていったのを見ていると、シングルベルトを戴冠したフィンレー選手のその後に期待せずにはいられない。
外国人ベビーフェイスがトップ戦線を走っている景色はよく考えればここ数年見られなかったもの。
もしフィンレー選手が成長していって、シングルプレイヤーとしてトップ戦線を賑やかすことになれば見る者に新鮮な衝撃を与えるのは間違いないでしょう。
MVPだって夢じゃない
NBAの話に戻るのですが「MIP」を獲得した選手はほとんどの選手がオールスター級の選手へと変貌を遂げていきます。
中には「MVP」にまで輝いた選手もいます。
ヤニス・アデトクンポという選手なのですがギリシャ人がアメリカの地で大立ち回りを演じたのです。
アメリカ人の選手が大半を占めるリーグで輝きを放つ「外国人」、しかもチャンスをものにして急成長を見せたという点で僕はフィンレー選手をヤニスに重ねてしまう。
ともかく何が言いたかったかというと、特大の期待を誰に乗っければいいかというとデヴィッド・フィンレー選手一択だよ!ってこと!