NJCを通してYOSHI-HASHIはどこまで行くか
「昨年の新日本プロレスで最も成長した選手は?」
と聞かれればほとんどの人はYOSHI-HASHI選手の名前を挙げるのではないだろうか。
NEVER6人タッグベルトを巻いたことにより自信が増しファイトに説得力が出てきたのが躍進の理由だ。
ただし、存在感こそ増してきたYOSHI-HASHI選手だが主要な大会で結果を出すまでには至っていない。
昨秋行われたG1 climax 30では2勝7敗と芳しくない戦績で大会を後にした。
筆者はYOSHI-HASHI選手がシングルベルトを獲得できるほど良い内容の試合をしていると感じている為、今回のNJCで大会を勝ち進みシングルベルト戴冠のための一歩にしてほしいと願っている。
高橋裕二郎戦
そのためにも絶対に落としてはならないのが3.10に行われるNJC一回戦だ。
対戦相手の高橋裕二郎選手はYOSHI-HASHI選手と同様にG1で結果を出せなかった。
何が何でも勝利を取りに来る相手との一回戦ほど難しいものはない。
独特の間で攻める高橋裕二郎選手を攻略し初戦を突破できればさらに高い壁が待って いる。
チェーズオーエンズorデヴィッド・フィンレー戦の勝者
どちらが勝ちあがってもYOSHI-HASHI選手にとって厄介な相手である。
チェーズ選手は狡猾でありながらKOPWを懸けた矢野選手との一戦でそのクレバーさをいかんなく発揮していた。
あそこまで頭が回る選手を相手にするのは恐ろしいことだろう。
一方で体のキレや瞬発力、といった部分ではフィンレー選手が上回る。
筆者はフィンレー選手の調子の良さはNJC参加選手の中でも屈指だと思っている。昨年のWTLでも好調だったが当時をはるかに凌駕するコンディション。
タッグ戦線のみならずシングル戦線で活躍していきたいという思いが動きから感じられ、ぎらついた雰囲気を纏っている。
そして惜しくも一回戦で散った盟友ジュースロビンソン選手の分の気持ちまで背負って戦うだろう。
両者とも強いが今のYOSHI-HASHI選手はこの二人よりも強いというのが筆者の見解だ、つまり二回戦を突破することが出来ると踏んでいる。
ジェイホワイトor棚橋弘至
ここが正念場である。どっちが抜けてきても鬼門。
ジェイ選手には完全に伸びている状態ながら大技を連発され、ノックアウトされた因縁がある。
さらに外道選手とともにジェイ選手がバレットクラブ入りする際、襲われたオカダ選手を救出しようとするも自爆、頭から大量の出血をして力になれなかったというトラウマもあるだろう。
負の意味での物事が変わる瞬間も味わっていれば昨年の初戴冠で良い意味での変化も知ったYOSHI-HASHI選手ならバレットクラブ総大将にも打ち勝つかもしれない。
ケニー選手を打ち破った時の爆発力をこの試合にも持ってこれたら勝利をつかめるのではないか。
そして棚橋選手の場合。
「俺が勝つまではやめないでください」
この言葉にしびれたファンは多いだろう。
自身の成長を実感したうえで尊敬する先輩への挑戦表明。
YOSHI-HASHI選手が棚橋選手に勝つのは今じゃないだろうか。
そしてもし勝利した暁には自信を大きく成長させたNEVER6人タッグのシングルバージョン、赤いベルトに挑戦する権利を得るだろう。
一瞬のその先を見ていたい
YOSHI-HASHI選手のキャッチフレーズはヘッドハンター。
大物の首を狩ることで自分自身を輝かせていくことが出来るはず。
ただでさえ予想外のことが起こる春の大一番NJC、存分に暴れまわってほしい。